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本山四谷通りアルファランド便り3 秋のロンドン

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Allow!レイモンです。
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もうすっかり晩秋ですね。コートの季節も始まりました。
ところで、ロンドンの秋は、時折の青空と時雨が繰り返して、物思いに耽るには絶好です。
とはいえ、ここブルームズベリー地区は、昔から文化人、芸術家、学者たちが集まっている大学町なので、公園で一人読書にいそしむ人をよく見かけます。短めのコートの襟をたて、スコットランド製の縞模様のマフラーを巻きつけた学生たち。ベレー帽の女学生。それから散歩中の人々。
ラッセル・スクエアーのカフェで朝から座っていると、犬の散歩の人が挨拶してくれる。こげ茶色の皮ジャンを着たお洒落さんのダックスフンドくんに芸を覚えさせようと奮闘している女性。「この子、こんなにかわいいけど、あんまり頭は良くないの」だってさ。まあ、そんなに期待しすぎても…。

元気のある経営者様、ショップ・オーナー様とともに
本山四谷通りアルファランドビル
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本山四谷通りアルファランド便り5 ベルクの「ヴォツェック」

O169-B (2).pngAllow!レイモンです。さてさて、前回の続き。下の絵は、オペラ「ヴォツェック」の舞台の様子。この作品は、1835年に書かれたゲオルグ・ビューヒナーの未完の戯曲「ヴォイツェック」をもとに、アルバン・ベルクが作曲、エーリヒ・クライバー(フルトヴェングラーのライバルの一人)によって1925年に初演された作品。

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 この舞台は傾斜がついているよね。ベッドとテーブルがちらほらしてるけど、実はもう始まっているんです! 開演前から男の子(ヴォツエックの息子!)が椅子に座ってスタンバイしてるんだ。元兵士で今はうだつの上がらない床屋のヴォツェックが、愛人・マリーを殺した事件が題材になっており、お金のために人体実験のモルモットになってる貧しいヴォツェックが、床屋の客である元上官と通じたマリーを殺すという凄惨な物語。新ウィーン派の旗手としてシェーンベルクらと共に活躍していたベルクは、ヴァーグナー、R・シュトラウス、あるいはマーラーといった後期ロマン派の音楽から脱却していく途上だったんだ。その不協和の連続が、それまでのメロディアスなオペラの流れとは全く異なっていたため、初演当時は不評でした(笑)。ヴォツェックを演じるのは、イギリスの新進気鋭のバリトン、サイモン・キーリンサイド。マリーを演じるのは、MET、バイロイト、ミラノ・スカラ座、パリ・バスティーユ座で大活躍しているドラマティック・ソプラノのカリタ・マッティラ。指揮はサー・マーク・エルダー。彼は、オックスフォードで楽理、ロンドン王立音楽院で指揮を学んだイングランドを代表する指揮者で、現在はマンチェスターに本拠を置くハレ管弦楽団の首席指揮者。演出は1930年代に設定してある。当時の時代のモチーフが随所に見られて面白い。テーマの根幹を流れているのは、第一次大戦で「父」を失ったヨーロッパの荒廃と、「母」の不在。このテーマは、ナチスを逃れてロンドンに亡命したフロイトをイギリス人がどのように解釈したかがポイントだといえる。ある意味とてもオーソドックスな「イギリス的な」演出といえるし、これをさも古典的なオペラ・レパートリーにしているところがまたすごい!
 
 オペラが終わると、これまた外は寒くて・・・。運転手がお出迎え(ホントに待ってる)ならいいんだけど・・・さむい―!!


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本山四谷通りアルファランド便り4  コヴェント・ガーデンでオペラ

O169-B (2).pngAllow!!レイモンです。
 
秋も深まるロンドンは、オペラシ-ズンの真っただ中。しかも、今年はヴァーグナーとヴェルディの生誕200年という、マジですごいオペライヤーなんだ!!ロイヤル・オペラ・ハウス(略称ROH)では、音楽監督のサー・アントニオ・パッパーノのもとで、ヴァーグナーとヴェルディのプロダクションを同時に上演するという企画が進行中!!

KIMG0118 (3).JPG これは上演前の風景。典型的な馬蹄型の劇場だね。あんまりきれいな絵じゃないんだけど、この2、3階がGrand Tierと呼ばれるボックス席なんだ。日本でいえば枡席と同じ仕組みだよね。あんまり人がいないように見えるけれど、実は、この後ろには豪華なホールとレストランがあって、いわゆるセレブな人々(笑)が食事をしたり、会話を楽しむ一大社交場になってるんだ。オペラって舞台に目が行きがちなんだけど、ホントはオーケストラの演奏の推移・・・つまり音楽の流れにフォーカスしてないと、面白さが半分になっちゃうんだよ。だから、オペラを見に行くときは、できるだけ指揮者・オケ・舞台の全体が見えるような席に座らないといけないんだ。もちろん、これはいちオウムの戯言・・・。
 ちなみに、この絵でいうと4階にあたるところが、いわゆる「天井桟敷の人々」が座るところで、この4ポンドたらずの席に座っている人たちが、世界でもっとも「耳」の肥えた人たち。マリア・カラスの「ノルマ」とか、プラシド・ドミンゴの「オテロ」とか、サー・コリン・デイヴィスの「トロイアの人々」とか、サー・ゲオルグ・ショルティの「椿姫」とかとかとか・・・超名演を聴いてきた人たちなんだ(凄!)。この人たちが本物の「耳セレブ」…なんちって(笑)⁉

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本山四谷通りアルファランド便り2   10月の白い服

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Allow⁉ レイモンです。10月になりましたね。とはいえ、何だか台風が続々やってきて、まだ残暑の雰囲気がします。
ところで、昔から、秋から冬の「白い服」はお洒落の腕が光るアイテム、だとか・・・。
生きていたら90歳近いグランマは、かつてmodern girl 「欧州帰りのモガ」でした。

そのグランマの、晩秋から冬の「白い色の服」の着こなし方、曰く
1.9月のみ、白い服はだめ。9月になったら、その年の秋色を着る。
2.10月半ばから、白い服は解禁。
3.でも、白い色は真っ白ではダメ。かならず、象牙がかったり、クリームがかったり、青味のある「白い色」を選ぶこと。とにかく、純白はNGだそうです。
4.そこに、秋色のアイテム、バッグやスカーフ、帽子、アクセサリーを乗せること。
5.でも、一番ダメなのは、白い靴。靴だけは、きちんと秋色のものを。
だそうでした。

でも、こういうの、何だか最近の四季がなくなりそうな日本では・・・。
お洒落は季節に溶け合ってこそ、というのは今も変わらないでしょうけど。

                                
                                                 
名古屋本山四谷通りアルファランドビル
元気のあるショップオーナーの皆様と共に    
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本山四谷通りアルファランド便り1  「はじめまして、レイモン・アルファです」

blog_photo.png本山四谷通りアルファランド便り1 「はじめまして レイモン・アルファです」

Allow! アルファランドのIT担当・レイモンです。

本山四谷通りアルファランドビルは創業30年。今秋、リニューアルします。
パリ・コレクションからの直輸入ファッション。現代作家の作品やアクセサリー。
手作りアート教室。最新ヘア・アレンジメント、贅沢空間の創作ネイル。
 

これからは、新しい企画やイヴェントも積極的に取り組みます。
garcons,  garçonnes エッジのきいた作品で新しい自分を発見できます。
斬新なアイディア募集中。よろしくね!
 

ところで、映画『風立ちぬ』が、スタジオ・ジブリによってリヴァイヴァルとか...。
堀辰雄の小説で有名だけど、原詩は、象徴派最後の詩人、ポール・ヴァレリーの『海辺の墓地』(Le cimitière marin)の最後の一節に由来している。

Le vent se lève!... , il faut tenter de vivre
(風立ちぬ!......生きる努力をせねばならぬ)

 

この詩は、1917年に、第一次大戦後のヨーロッパを憂いて書かれた。つまり、大戦後の荒廃したパリで、絶望の最中にある希望を唄った詩・ポエムなんだ。
100年後の今も、世界は危機的な状況だけど、ポエムこそ必要なのかもしれない。     

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